Catch the Taxi

東京都内のタクシーを中心にアーカイブして居ます。

大日本交通

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東京無線/大日本交通/日産・セドリック営業車 オリジナル 2020年6月撮影

 

かつて、日産のタクシーと言えばこのセドリック営業車でした。1987年にY31型に切り替わり、2014年まで、実に四半世紀も製造されていただけに、かなり思い入れ深い車であります。

私個人、幼少期に一番最初に好きになったのが他でもない、このY31型セドリック営業車でした。カクカクしたCピラー、横長で長方形のテールライトとヘッドライト。私が物心付いた2000年代初頭には既に流線形の車が大分増えており、カクカクした車と言えば、古い車かタクシーくらいのものでした。

 

そして私が個人的に一番好きな東京のタクシーの色はこの「東京無線」です。緑色に白色と黄色のナックルラインは日本、いや世界中探しても珍しい塗分けではないかと思います。

目まぐるしくタクシー事業者は移り変わりますが、東京無線系列は比較的日産党が多いことでも知られていたように思います。私の住む地域では地元の東京無線加盟会社がトヨタ党だったので、どちらかと言えばクラウンコンフォートやクラウンセダンの東京無線をよく見かけたものでした。

 

この「大日本交通」は田端や日暮里に営業所を持つ60年の歴史を持つ会社です。荒川表記なので日暮里営業所の所属車両かと思います。

既にセドリックの生産終了から6年が経過しますが、同社はまだまだセドリックが現役。何度かJPNタクシーを見かけたような気もしますが、同社のホームページにはフェンダーミラー世代かつ、後期型1stの写真が閲覧できる他、東部無線時代と思われる、黄色のボディの330型および430型セドリックタクシーの姿を拝むことができます。

 

2000年代初頭は藤田無線の日本交通吸収や東部無線の解散、事実上の東京無線の吸収や相互無線のチェッカーキャブ無線吸収等、かなり目まぐるしく移ろっていたように思います。

そして2010年代初頭には中央無線が大和自動車交通に事実上の吸収と2010年代半ばには共同無線が日の丸自動車との業務提携で、かなりタクシーグループの統廃合が行われたように思います。

 

そして既に都内ではフェンダーミラーのセドリックはもはや壊滅的に目にする機会が減りました。確認する限り、既にフェンダーミラー世代のセドリックは、都内では独自無線の山手交通か、大和と業務提携している栄光交通くらいかと思います。