Catch the Taxi

東京都内のタクシーを中心にアーカイブして居ます。

互助交通

f:id:grizzly-bear:20200701035851j:plainチェッカーキャブ無線/互助交通/日産・NV200タクシー 2020年2月撮影

 

互助交通。ツイッター公式アカウントでは所謂「オタク」系の方が担当しているのか、比較的フランクな対応かつ、ニコニコ超会議を始めとした「オタクコンテンツ」イベントにも積極的に参加。痛車ならぬ、「痛タクシー」なんかも走らせていた(制作していた?)印象の強い会社です。

 

ですが、タクシーフリーク的には、互助交通と言えばやはり「本物」の「ロンドンタクシー」を導入している点ではないでしょうか。街中で見かけたことはありませんが、やはり本場のロンドンタクシーの導入はインパクトも強いです。

そして元相互無線系列だった互助交通は日産党でもあります。……が、どうも広報を見ていると、タクシーにあまりやる気のみられない日産を若干見限っているようにも映りましたが、どうなんでしょう?

 

まだまだセドリックが多い中、互助交通が導入しているのは日産・ノート e-POWERですが、NV200も導入しているようです。

チェッカーキャブ無線の互助交通ですが、カラーリングは黄色に黒色ボンネットでどこか「ニューヨークのイエローキャブ」的な佇まい。思えば、ニューヨークでNV200がイエローキャブへの採用が決定されてからというもの、各地で導入されたNV200タクシーはそのイエローキャブをイメージした黄色のボディカラーに独自のデザインというパターンが多かったように思います。その後は専用カラーよりも、従来の各々の会社のカラーリングに準じたものが増えたように思いますが……。

 

しかしNV200タクシー、今の日産の主力タクシーの扱いですが普及が芳しくないのはやはり山積みになっている問題点でしょうか。

ニューヨークのイエローキャブに採用される、なんていう7年ほど前の明るいニュースから一転して、NV200タクシーは昨年に北米での生産を終えて販売終了しています。

 

何度もニューヨークで採用に関連した条件が二転三転したのもありますが、間違いなくドライバーから不評だった、これに尽きると私は考えています。

ニューヨークのタクシードライバーから挙げられていた不評点ですが、まず「整備性の悪さ」が指摘されていました。おまけに「耐久性が低いのか故障が多い」という意見も。ワンボックスかつ、元々タクシー向けではなく商用バンとして開発されていた関係でしょうか。

 

そしてその商用バンをベースにしたことによる最大の問題点が乗客・ドライバー共に上げる「乗り心地の悪さ」です。

確かに。北米仕様のNV200タクシーは大きなガラス屋根を持っていたおかげで車内からの展望は思っている以上に良いものだったようですが、ニューヨークは道路の整備があまりよろしくなく、ガタガタ揺れる為、特にJFK空港からニューヨーク市内の乗り心地は最悪だった……というのを耳にしました。この点は従来のイエローキャブだった、私の大好きなフォード・クラウンヴィクトリアLWBも近いとのことですが……。

運転する側からしても、トールワゴンともいえるバンは乗り心地が従来の乗用車とは異なることもあり、最初は戸惑うドライバーも居たそうで。他にも要因はありそうですが、キリがないのでひとまずここまでにしておきます。

 

幸いにも、NV200タクシーは国内では生産が続いていますが、北米市場からのNV200タクシーの撤退が意味するのは国内も時間の問題ではないのだろうか、という点です。そうなれば、日産はタクシー製造をやめて、タクシーはトヨタの一強になるのは間違いないように思います。まあ既にそういう状況にはなっているんですけどね……。

 

そういえば。ロンドンタクシーが正式に日本での販売を開始しましたがどうなるんでしょう?

中国資本のLEVC TX。完全電気自動車とのことですが、電気自動車のタクシーは「リーフ」で懲り懲りの事業者も多そうですし、ランニングコストも1000万を優に超えてくるのではたしてどれだけ需要があるのかどうか……。