Catch the Taxi

東京都内のタクシーを中心にアーカイブして居ます。

東個協

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東個協/トヨタ・JPNタクシー 2020年3月撮影

 

都内を走るJPNタクシーの9割以上を深藍色か黒色が占めますが、例外的に岩井田運送のタクシーと、そして個人タクシーだけは白色のボディカラーが選択されて都内を走って居ます。

 

画像の車両は東個協所属の個人タクシーで、所謂「でんでん虫」カラーの個人タクシー。グレードは匠です。

地方でもでんでん虫行燈はありますが、白いボディに青色のストライプは首都圏と一部地域に限定されるので、この色もまた「東京のタクシー」を感じさせる色の一つではないかと思います。前述の通り、都内ではJPNタクシーの9割以上が深藍か黒で構成されるので、むしろ白色のJPNタクシーは逆に目立つのではないかと思います。

 

タクシー専用車両でありながら、プロデューサーが部分的に失敗を認めているJPNタクシーではありますが、現状、世界に目を向けてもタクシー専用車両はこのトヨタ・JPNタクシー及び香港向けの2代目コンフォート、中国資本のイギリスメーカー、LEVCのTXくらいで、日産・NV200タクシーは日本国内向けも生産終了が噂されており、今後はますますタクシー用車両と銘打たれた車は無くなってしまうのかもしれません。

 

既にアメリカでは最後までタクシー用のグレードを製造していたフォードが昨年の時点でトランジットコネクトタクシーを生産終了し、また同様にタクシーグレードが展開されていたセダン型タクシーのフュージョンもベースモデル共々、昨年中にモデル廃止した事で、北米からは「タクシー向け」として売られている車が消滅しました。

 

こういった世界的な状況を見ると、今後新しい活路が見いだされない場合、タクシーという文化が残るのはタクシーの発祥地イギリスのハックニーキャリッジ、タイ・トゥクトゥク、フィリピン・ジープニー、アメリカ・イエローキャブと言った独自の文化とランドマークがタクシーと結びついた地域と、日本のようにタクシーという業種を保護しようとUber等の配車サービスを締め出している地域に限定されていくのではないかと思います……。