Catch the Taxi

東京都内のタクシーを中心にアーカイブして居ます。

ロイヤルリムジン

f:id:grizzly-bear:20210122004401j:plain

ロイヤルリムジン/トヨタ・JPNタクシー 2021年1月撮影

 

ロイヤルリムジンは創業13年目のグループ会社で、ロイヤルリムジン、ジャパンプレミアム、一二三交通自動車、目黒自動車交通、東京シティエスコート、ロイヤルリムジン東京の6社で東京・武蔵野・三鷹地域を営業して居るグループです。

 

大手程ではないとはいえ、同社はハイグレード車両を設立当初から積極的に採用しており、クラウンセダンを主力に、JPNタクシーの匠が在籍して居る他、210系クラウンがデューした当時、話題になった当時の新型クラウンのイメージカラー「モモタロウ」こと、「ピンクのクラウン」他、「若草色」「空色」を採用したことで一躍その名前が知れ渡った印象があります。

 

そんな話題から更に5年程経った昨年、COVID-19に関連した話題でその名前を再び目にすることになるとは思いもしませんでしたが……。

 

というのも、昨年4月だったと思いますが、緊急事態宣言の発令で特に都内では大半の店が休業を余儀なくされ、タクシー業界はかなり冷え切り、倒産する会社も出てきました。

そんな中で同社はこのままタクシー事業を続けても、事業そのものの存続が危ぶまれ、万が一事業廃止ともなれば、従業員を路頭に迷わせてしまうかもしれない。

 

そこで、同グループは事業を休止することを決断し、600人余りの従業員全員を解雇しました。

一見すれば乱暴に見えますが、これはタクシー事業の休業補償は給与体系が災いしてることもあり、失業保険よりも不利だろうと、同社のトップが判断したことによるもので、COVID-19のパンデミックが終息した暁には、希望者には無条件で再雇用する旨を伝えたうえで、休業手当よりも、失業保険を取って貰うことを前提として、この方法を取りました。

 

私個人で言えば、かなり賢い方法だなあ……と思う一方で、見方を変えると「不正受給」にも近いと言え、当時かなり波紋を呼んだ記憶があります。一応、アメリカではレイオフと呼ばれる制度があり、合法的ではあるのですが、日本の法律とは違うので、ここが争点になって居たという話で……。あの後数名の社員がそれに納得しなかったことで、少しばかり揉めた後、和解したとは聞きましたが、その後の続報を聞かなかったので、特に法律に触れるような事にはならなかったのかもしれません。

 

さて。そんな騒動から8か月以上が経過し、年が明けた2021年。久しぶりに同社のタクシーを見かけたので思わず撮ってしまいました。