Catch the Taxi

東京都内のタクシーを中心にアーカイブして居ます。

東個協

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東個協/トヨタ・クラウンジェスタ 2021年2月撮影

 

140系から登場し、レクサスの登場で生産終了したセルシオと入れ替わる形で180系からトヨタフラグシップセダンの座を引き継いだマジェスタ

 

210系マジェスタは従来のクラウンの系譜の独立したブランド……というよりも、クラウンの中の一つのシリーズとしての位置づけに変わりました。従来型はV8エンジン搭載でしたが、このモデルからV8は廃止され、V6のみになりました。

 

また、ボディパーツの多くは210系クラウンと共通化されており、従来モデルのような独自性は薄くなっており、余程車やクラウンに詳しい人でもない限り判別は難しいようにも感じます。

 

判別方法としてはやはりフロントグリルがクラウンとは大きく異なる他、トリムパーツも追加されているので、この部分になる他、ホイールベースが延長されるのに伴って、後部が若干長くなっているのが特徴です。

また純正ホイールを履いている状態であればデザインが大きく異なるのでここでも判別可能かと思います。

 

このようなやり方の区別・差別化を見ていると、日産・フーガホイールベースを延長して作られた日産・シーマを彷彿とさせます。

既にこの時点ではセダン人気が下降気味だったのは紛れもない事実で、それ故にフラグシップセダンの在り方が人気セダンのロングホイールベース&居住スペースの拡張になって居たような感じがしなくもないですね……。

 

2018年にクラウンが220系に移行すると共にマジェスタは廃止され、フラグシップセダンもマジェスタからクラウンへとバトンが引き継がれました。

 

そんなクラウンもセダンではなくなる……なんて話が昨年賑わせましたが、あのニュースがあったからなのか、特に都内では、やたらと220系クラウンが増えたように感じられます。

 

昨年12月にトミカでも遅れて220系クラウンが登場しましたが、意外と人気があるのか、売り切れて入荷待ちになって居る店舗をちらほら見かけたところからも、クラウンの人気が伺い知れたり……。

 

やはり日本人にとって「クラウン」は「セダン」。今後、販売業績次第では、セダンとして生き残る道も残るのではないかと思って居ますが、どうなることか……。

 

と、話がすっかり逸れましたが、個人タクシーの定番は変わらず「クラウン」であり、210系が多く、220系もちらほら見かける中でマジェスタは珍しい存在です。おまけに、この車両はサンルーフを装着しており、その関係で行燈が若干後方に移設されてます。

 

東個協は既定でルーフウィンカーの装着を求められてますが、この車両はそんな東個協の中でも珍しい、山形のクリアールーフウィンカーが装着されてます。

 

JPNタクシーの台頭や、行燈の小型化、タクシー車両のハイグレード化でルーフウィンカー装着車や装着して居る事業者が減ったイメージが強いですが、私個人としてはルーフウィンカーあってこそのタクシーだと感じるので、せめて東個協だけでもこのルーフウィンカーを残していって欲しいなと思います。