Catch the Taxi

東京都内のタクシーを中心にアーカイブして居ます。

明治交通

東京無線/明治交通/トヨタ・クラウンコンフォート 2022年10月撮影

ごくごくオーソドックスな、クラウンコンフォート・スタンダードの東京無線指定色。ヘッドレストが大きいのでTSS後期型でしょうか。

 

以前の記事の車両を見る限り、明治交通には7000番代の無線番号が割り当てられているようですが、この車両は2000番代。導入時期の問題なのか、別の理由があるのか気になります。

 

数年前まで、東京のタクシーのイメージと言えばやはり東京無線の指定色だったと思いますし、車両もクラウンコンフォートでした。

それが気づけば、東京のタクシーのイメージは深藍のJPNタクシーへと変わったわけですから、時代の流れを感じざるを得ません。

 

無論、まだまだ指定色のタクシーは目にしますし、完全に淘汰されたわけではありません。

しかし刻一刻と、指定色の消滅に進んでいるわけですから、指定色、特に東京無線のこのカラーリングが好きな私からすると寂しい気持ちになりますね。いずれはJPNタクシーで東京無線指定色が出る事を願うばかりですが、タクシー業界そのものが安寧とは言い難いこの状況では高望みも出来ません。

 

一番やってくれそうなのは先代シエンタで指定色を展開している坂本自動車ですが、チェッカーキャブとの業務提携で両者の共通車両が「JPNタクシーの深藍+東京無線行灯+チェッカー市松帯」で定まってる現状、組合の上のルールを無視して色を塗れるとは思えないので、望めないですね。

可能性があるとすればチェッカーキャブが完全に東京無線に吸収された場合ですが、そうなると今度は朱色のJPNタクシーが見れる可能性が潰えるという始末に。

 

つくづく、様々な指定色が走り回っていた時代が贅沢だったのかもしれません。それだけこの国が貧しくなったのかと感じてしまったり。

 

最近は大手物流も白ベースのコーポレートカラーが増えました。日通ことNX、ヤマト運輸にアポロステーション。

それぞれ、日通オレンジ、ヤマトの緑色+クリーム色、アポロステーションこと出光の赤+銀を有していたはずですが、今ではどれも白ベースに置き換わった事で色付きではなくなりました。

 

世の中、色をそこまで気にしてない人の方が多いですし、なんなら都会であればある程、モノトーンカラーの方が好まれるのでそもそもで派手な色というのが今の価値観に即してないのだとは思いますが、これが知らず知らずに広がった格差からくる、貧しさに慣れてしまった成れの果てがこの価値観なのだとしたら、なんとも言えない気持ちになりますね。飛躍し過ぎかもしれませんが。