東京無線/実用興業/日産・リーフ 2012年6月撮影
日産・リーフが登場したのは2010年のこと。当時はまだ現在のように電気自動車は決して多い部類ではなく、車種も限定的でした。
そんな中で、都内含め、タクシー業界は日産・リーフを試験的に導入。しかしながら、タクシーのような過酷な状況下では初期の電気自動車は決して十分に満たすことはできず、導入開始後から3~4年もしないうちに殆どの会社でリーフのタクシーを見ることはなくなってしまいました。
画像の東京無線・実用興業に導入されたリーフは墨田区役所~錦糸町~浅草界隈でよく見かける存在だったのを覚えており、特に浅草の辺りをうろついていれば頻繁に目にしたものでした。
ボディサイドには「電気自動車タクシー」、画像では確認できないアングルですが、リアトランクゲートとボンネットに白色にコンセントのマークが表記されており、電気自動車のタクシーであることを前面に出していました。
あれから8年。2017年にリーフはモデルチェンジを果たしましたが、2代目リーフを導入したタクシー会社は非常に限定的です。それはおそらく、電気自動車を導入したタクシー会社がとても痛い目を見たからでしょう。
確かに。導入当初は非常に良かったというリーフ。
それがバッテリーの劣化と共に航続距離が落ち、航続距離を延ばすためにはエアコンを切るしかない等、ドライバーにしわ寄せが行く形になってしまった。
万が一長距離を客が希望しても、バッテリー残量次第では断るしかなくなる……と言った状態が続けば、タクシー業界としては商売あがったりで、堪ったものじゃないでしょう。
現在、実用興業にはリーフは存在しませんが、2代目リーフを宝自動車交通が導入して居るようです。
初代リーフは導入して居なかったはずの宝自動車交通ですが、いち早く3代目プリウスを導入して居たのもここだったので、ここがエコカーを導入するのは自然なことなかもしれません。
なお、実用興業は日産党のタクシー会社ですが、現在はJPNタクシーをメインに導入して居るようです。
蛇足ですが、別アングルからの写真をYXS10さんのブログ「白か黒か・・・どっちもだ」に以前提供していたようです。すっかり忘れて居ました。