山手グループ/山手タクシー/トヨタ・カムリ 2022年7月撮影
山手タクシーの先代カムリ。
都内ではグリーンキャブを初め、法人で現行カムリを導入している事業者が一定数居ますが、先代となると少し数が減る印象です。年式も少し古くなりつつあることもあり、見かける機会は減ってきている気がします。
日本交通に移籍した後も平和自動車交通で使われているのを目撃してますが、最近は見かけておらず。GOでタクシー不足が叫ばれてる兼ね合いなのか、昨年はタクシープールで日本交通を見かけたはずが、今年に入ってから日本交通がタクシープールに居るのをほとんど見ていません。
北米で馬鹿売れし、世界的に見ても人気の高いミドルサイズセダンのカムリですが、2023年末を持って、日本国内での生産を終えるようで、日本では43年の歴史に幕を下ろします。
既に現行型登場から6年目。古臭さを感じさせないデザインですが、モデルチェンジの周期に入ってますし、フルモデルチェンジ自体は時間の流れだと思いますが、まさかC-HR同様に日本で終売することになるとは。
北米では既にセダンが片手で数える程度なのではないかと思えるくらいには減少していますが、日本もそれに続く形になるとは思いもしませんでした。
セダンは一定の需要がありますし、選択肢を増やすという意味で一定数残すべきだと思いますが、そうは言っていられないくらいに人気が落ちてしまったのだと思うと寂しい限りです。
今後、日本国内で大衆車ブランドで買えるセダンとなるとカローラ、アクシオ、スカイライン、インプレッサG4、マツダ3セダン、マツダ6くらいでしょうか?
スカイラインやマツダのセダンも生産終了が囁かれていますし、夏頃にホンダからアコードが出るという話ではありますが、それでも一時期と比べると本当に選択肢が減ったと思えます。
それだけSUV人気なのも理解は出来るのですが、SUV好きの私でも最近は乱立されすぎて少し食傷気味ではあるんですよね……。
今後、大衆車という枠からセダンは消え行くものだと思いますが、ショーファードリブンとしてセダンは残ると思います。とは言え、昨今では超高級セダンやクーペを製造していたメーカーからSUVが出ていますし、そこでも多少喰われて居るような気はしなくもありません。
トヨタからはクラウンのセダンが予定されているとは言え、トヨタにしてみればドイツ車やキャデラック等のセダンに対抗するにはレクサスのセダンで十分だと考えているのではないかと思います。
それにしても、平成以前の「セダン」のポジションに少数派だったはずのSUVが位置付いて居る事に時代や価値観の変化を感じてしまいますね。
既に「タクシー」のイメージはセダンからJPNタクシーのようなワゴンタイプに変化してきていますし、「セダン」のイメージが残るのは「パトカー」くらいのものですが、パトカーもアメリカのようにSUVに……なんてこともありえなくないですよね。