Catch the Taxi

東京都内のタクシーを中心にアーカイブして居ます。

トヨタ・JPN TAXI コンセプト

トヨタJPN TAXI コンセプト 2013年11月撮影

 

今日はタクシーの日ということで偶には趣向を変えて。

10年前の11月に行われた東京モーターショー2013に展示されていた、トヨタJPN TAXI CONCEPT。今のJPNタクシーの源流となったコンセプトカーです。このコンセプトカーの登場からそろそろ10年が経つという月日の流れを感じると共にJPNタクシーの登場からそろそろ6年。ここから4年で市販モデルに持っていった事を考えるに、この時点である程度プラットフォームなんかは完成に向かいつつあったのかもしれませんね。

 

市販モデルのJPNタクシーと比べるとコンセプトカーなだけあって、非現実的に感じる部分も多い一方、根幹は一緒であるのを感じますね。

 

展示されていたこれを見た当時は学生でしたが、コンフォート系のデザインに慣れていた事に加え、セダンが一番好きだった事も相まって次期型タクシーのデザインがこれになるという事に大分懐疑的だったなあ……と当時を振り返って思います。

 

あの当時、東京五輪が決まった後だったと記憶してますが、トヨタは「街の風景を変える」と謳っていましたが、実際に東京の街を走るタクシーの顔ぶれが変わるとは当時思いもしませんでしたね。

JPNタクシーの登場から6年目を迎え、COVID-19等の影響など、紆余曲折を経た今、カラフルだったはずの都内のタクシーはモノトーンへと変貌。

 

また、タクシー会社やタクシー組合も廃業や事業譲渡、統廃合など10年でやはり大きく変わった部分も多く。月日の流れですね。

 

なお、市販モデルが出た当初はそのデザインが大人しく見え、更にSUV等に抵抗感が大分薄れていた事もあって、私の中でコンセプトを見た時の評価とは異なっています。

 

基本設計が古い上にロングセラーモデルだったが故に色々と利点の目立つコンフォート系と比べると、やはりJPNタクシーは粗が目立ちますが、今の基準に適合したコンフォート系を作るのはそう容易ではないですし、こうなるのも致し方なしでしょうか。

 

ただ一つ、私が思うのは安全性で言えばコンフォート系よりも上なのではないかと思います。結局のところ、あれやこれや、と色々あれども、一番大事なのは命。万が一が無いのが一番ですが、その万が一が置きてしまった時に、乗務員と乗客の命を守れる事が一番大事なのではないかと思います。