Catch the Taxi

東京都内のタクシーを中心にアーカイブして居ます。

飛鳥交通

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東京無線/飛鳥交通/日産・セドリック営業車 2013年5月撮影

 

あけましておめでとうございます。2021年一発目の記事は今年大きな転換期を迎えることになる、東京無線でお送りしたいと思います。

 

セドリック営業車、2005年以前のオレンジウィンカー世代のスーパーカスタムで、2016年に日本交通とフランチャイズを結んだことで東京無線を脱退した飛鳥交通に所属して居た車両です。

 

フェンダーミラー世代そのものが都内ではもう見かける機会が皆無に近いのは以前お話しした通りですが、オレンジウィンカー世代はもはや法人タクシーでは絶滅したも同然で、おまけにこの車両の場合、旧いタイプの大型の東京無線行燈が装着されており、実に時代を感じる代物になって居ます。

 

東京無線の行燈が小型タイプの物が主流になったのは、高輪にある「提灯殺し」の異名を持つ、今は通行が出来なくなった高輪橋架道橋の対策に合わせたものですが、同時にコンフォート系統はこのガードを通行できない事、通行可能なセドリックでさえ、従来の大型の行燈では屋根上部が破壊される可能性が高い為、先端部の一部分をカットした行燈が使用されて居ました。

尤も、セドリックがドアミラー化され、更にその1年後にはタイヤサイズが14インチから15インチにアップされたのに伴い、ドアミラー世代のセドリックでさえ、小型タイプの行燈に切り替えられて行き、いつしかこの手の大型タイプの行燈を見ることはなくなりました。

 

にしても、この旧来の大型の行燈に限らず、左後部ドア付近の屋根に設けられていた「CARD OK」の表示プレートさえも、現在の当たり前にカードが使用可能で、キャッシュレス決済の機器が備わってるタクシーでは考えられないような装備の一つで、時代を感じる要素の一つに思ってしまいますね。

 

ちなみに日産党の印象が強かった飛鳥交通ですが、日本交通とのフランチャイズ提携後はJPNタクシー、クラウンセダン、NV200タクシーが導入されているようで、街中では圧倒的にJPNタクシーを目にします。尤も、フランチャイズ前には東京無線カラーのクラウンセダンを見かけて居たので、セドリック生産終了後にはクラウンセダンを導入して居たものと思われます。