日の丸自動車はタクシー・バス・ハイヤーに、駐車場、サービスエリアの売店と言ったサービスを展開するグループ会社で、黄色いボディに赤色の太いストライプが特徴的なタクシー会社です。
尤も、JPNタクシーに指定色が無いので、現在は黒塗りが主体なのですが。
昨今、JPNタクシーに代わる存在として、注目を浴びているのがシエンタで、都内ではチェッカーキャブの中京自動車や、東京無線の坂本自動車等で、導入されているのを確認して居ますが、準大手かつ、都内のタクシー事業者の中で一番シエンタを入れているのは日の丸自動車ではないかと思います。どうも、100台程導入されたという話も自動車Webジャーナル紙で確認出来ます。
JPNタクシーは車いすを乗せられるユニバーサルデザインを前提としたつくりが影響し、ベースグレードの和でさえ、それなりに費用の張る車両なだけあり、導入を渋る会社も散見されますが、シエンタの場合、車いすをそのまま載せることは出来ないものの、JPNタクシーのベースということもあり、車内の広さも確保されており、おまけにファンベースだと3列目のシートが取り払われた5人乗り仕様でもあることから、特に地方ではコンフォートの後継として導入して居る事業者が多いように感じます。事実、大阪市内でも東京以上にその姿を見かけました。
JPNタクシーと同等の車内空間、LPGバイフューエルカスタムを施してもJPNタクシーよりもランニングコストが割安、ハイブリッドなので燃費も良い……という好条件もあり、JPNタクシーではなく、こちらを選ぶというのも自然な流れなのかもしれません。
にしても、すっかり街中に馴染んだシエンタですが、登場した当初は実にフォード・トランジットコネクトを彷彿とさせ、「シューズ」をイメージしたというデザインは実に奇抜に見えたものですが、見慣れてしまうとどうってことは無いですね。タクシーでなくともよく見かける存在です。まあ私個人としてはあまり好きなデザインではないのですが……。
シエンタ自体がそもそもで、一度生産を終えたにもかかわらず、グレードを追加し、同型式のまま再生産を開始した後、フルモデルチェンジするという実にイレギュラーな車ですが、今後どのようなデザインに変化するのか興味があります。