ユナイテッドキャブ/日産・セドリック営業車 2017年4月
2017年12月に第一交通グループに買収されたユナイテッドキャブ。子会社化されてから同社の処遇がどうなったのかまったく掴めて居ないのですが、街中で同社を見かけなくなってから3年が経とうとしています。
そんなユナイテッドキャブですが、かつてアメリカで実際にタクシーとして活躍して居るフォード・クラウンヴィクトリアを実際に流しのタクシーとして使用して居たり、かと思えば、それを取りやめる代わりにセドリックをイエローキャブ風にモデファイし、それで営業をする等、かなり車両に対する強い拘りが感じられる事業者でした。
尤も、タクシー会社としての評判はあんまり良くは無かったんですがね……。
とはいえ、イエローキャブと同じオレンジみの強いイエローのボディカラーは都内のタクシーでもひと際目立ちましたし、20台と台数が少ないからこそ、同社の派手なタクシーを見かける度に思わず振り返ってしまいました。
思えば、2013年頃に同社のこのタクシーに初めて出会ったときの衝撃たるや否や……。ニューヨークのイエローキャブが好きで、そしてセドリックタクシーが好きな私にはあまりにも衝撃が大きかったのをよく覚えています。
すぐに取りやめてしまったようですが、初期のイエローキャブカラーのセドリックタクシーはニューヨークのイエローキャブのような大型の広告付き行燈と同型の物を装着して居ました。
シルバーベースの個体やクルーベースの物、ボンネットが黒いもの、単なる黒塗りや銀単色等バリエーションも豊富でしたが、今やその影を見ることも出来ないのは寂しい限りです。
そういえば、Y31のハードトップをベースにオープンカーを制作し、ハイヤーとして使用したり、貸出していたようですが、そちらの所在はどうなったのか気になるところです。
同社はタクシー業務の他に、クラウンヴィクトリアやシボレー・カプリスをはじめとして、アメリカで走っていた本物のイエローキャブやイエローキャブ仕様にカスタムしたアメ車を貸し出して居ましたが、こちらは「Yellow Cab Japan」として現在もサイトが残って居るようで、見る限り、2019年にはジャスティン・ビーバーのアルバムの宣伝車両として「ビーバータクシー」として同社の車両が用いられてキャンペーンが行われていたようです。
余談ですが、撮影したのは約4年近く前になるわけですが、後ろに今はチェッカーから移籍してしまった東京太陽が映って居たり、2019年に引退してしまった「東京・夢の下町」の「S-1」系統専用にカスタムされた日野・HRが映り込んで居たりと、5年も経たずにこうも変わってしまうものだと驚かされます。
2019年の3月に上野動物園のパンダ、シャンシャンを見に行く際にこのバスを利用して居ただけにちょっぴり寂しくもあります。
昔は10年ひと昔、とは言ったものですが目まぐるしく技術発展し、移ろいゆく現代では5年ひと昔と言っても差し支えないような気がしますね……。