Catch the Taxi

東京都内のタクシーを中心にアーカイブして居ます。

都タクシー

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都タクシー/日産・クルー 2013年7月撮影

 

ピンぼけちゃってますが、都タクシーの日産・クルー。2005年から生産終了までの後期型のようです。

 

都タクシーが少し話題になって居るので、昔、京都に行った際に撮影した都タクシーの画像を探してみました……が、どれもぶれてたりピンボケしてて使い物にならないんですよね。このクルーが辛うじてまだ観れるレベルだったので引っ張り出してみました。

 

私個人のイメージとして、同社はかつてトミーテックから出て居てHOスケールのミニカーで910ブルーバードタクシーが製品化されていた……程度のイメージしかないのですが、白色にオレンジのボディは京都のタクシーの中でもシンプルに感じて、かえって上品に感じたものでした。

 

なお、撮影当時既にクルー生産終了から4年が経過しており、その当時でも京都市内でも見かける機会はそれなりに減って居たように思います。

 

2021年現在、既に生産終了から11年を迎えたクルーですが、現在でも愛用したいという事業者も多いらしく、何が何でもクルーを使いたい事業者が根こそぎ買っていくので、市場にあまり出回って居ない……という話を耳にしたことも。

実際、一般向けグレードのガソリン車設定もあったクルーですが、カーセンサーで検索しても3台しかヒットしません。

 

さて、同社が話題に上って居るのは中国のバッテリー/自動車メーカーのBYD社のM3というバンがタクシーに採用されたからなのですが、色々情報があるようなので、この際まとめておこうかと。

 

BYDは横浜に日本法人があり、既に上野動物園を始め、国内では多数、同社の電気自動車バスが採用されています。上野動物園で使用されているバスは日本国内向けにわざわざ車体を起こしたようです。

そして富士急バスでも採用実績があるので、知ってる人は知って居るのではないかと思います。

 

そして、タクシーに採用されたM3ですが、日本法人にも既にパンフレットはあるようです。しかし、電気で走る商用バンという触れ込みであり、タクシー向けのような記述は一切ないそうで。

 

昨年7月の時点で八幡市某所に白と黒のM3が6台程置かれていたらしく、この時点で国内に入ってきていたようです。

 

そして導入された経緯は、どうもエネオスの事業拡大やBYDとの協業に伴う、データ収集の為の試験導入とのことで。

既にEVバスを用いて蓄電池のリース・リユース・リサイクルと言った循環モデル構築に向けた実験をしているそうですが、その延長線で昨年11月から、タクシーでも実験を始めたようです。

(ソース:https://www.nextmobility.jp/car_sales/lease/eneos-starts-demonstration-using-chinese-byd-vehicle-for-ev-leasing-development20201120/)

 

なお、BYDは10年以上前に香港で「e6」という車種で既に実験を行っていた他、中国本土では「秦」という車種がタクシーとして多数採用されている他、マカオではe6のタクシーが一定数走ってるようなので、信頼性はそれなり……と言った所でしょうか。

 

NV200とスタイルが似て居ることもあり、NV200と勘違いして居る人も多そうですが、この車がそもそもNV200と同じ、日産・Bプラットフォームを使用して居るのでスタイルが似て居るのは自然なことかもしれません。

 

NV200にはe-NV200が存在しましたが、BYDが携帯バッテリーで世界一のシェアを誇ることを考えると、流石に機構そのものは独自のもので、日産の中身は使われてなさそうですね。

問題はNV200タクシーでも問題となった乗り心地ですが、NV200同様に商用バンベースなので、どこまで乗用ミニバンとして乗り心地が改善されているのか気になるところです。