Catch the Taxi

東京都内のタクシーを中心にアーカイブして居ます。

板子運送

f:id:grizzly-bear:20210430030250j:plain

板子運送/日産・クルー 2013年7月撮影

 

日付をまたいでしまいましたが、「#ThrowbackThursday」の今日は板子運送の日産・クルーをご紹介。

 

板子運送と言えばクルー、都内のクルーと言えば板子運送か三洋商事と言っても過言ではありませんでした。

 

かつて、小型料金が都内に存在して居た頃は、いろんな大手事業者・グループカラーのクルーが見られたそうですが、都内は全国に先駆けて小型料金を廃止して料金体系を一本化しており、私がもの心付く頃には既に都内を駆け回るタクシーは中型車(=クラウンコンフォート、セドリック、グロリア、クラウンセダン)で、小型タクシーを目にする機会は全くありませんでした。

 

クルーの生産終了から12年が経過し、三洋商事も2019年に事業撤退。営業権は日本交通に譲渡して居ます。

そんな板子運送も、現在の主力はアクスルタクシーのお下がりのコンフォート、ノートe-POWER、中古導入らしきクラウンセダン スーパーサルーンですが、どうも1台だけクルーが現存して居るとの話を聞きました。それもこの記事の写真の車両同様に、2005年以前の前期型だとかで……。

 

物持ちが良い、というのもあるのかもしれませんが、それ以上に、同社がクルーに拘って居るという何よりの証拠なのではないかと思います。

 

それにしても、ドアのマレーシアの広告も今となってはかなり懐かしいですね。

今でこそJPNタクシーを中心に当たり前のように見かけるドア広告も、この当時では確かに走っていたと言えど、まだまだ少数派の部類で中央無線の一部事業者、ANZEN、共同無線、そして板子運送くらいでしか見られないものでした。

 

撮影当時、既にANZENはkmの子会社に、中央無線は信和事業協同組合として大和交通グループ入りしており、共同無線も時間の問題だろう……と思って居た時期で、実際にこの2年後である2015年には無線は解散し、寿交通を除く事業者が全て日の丸自動車グループ入りしました。

 

あの当時、ドア広告をやって居た事業者で、現在も独自性を保っているのは板子運送くらいですが、その板子運送もこのマレーシア広告以降で、何かしらの広告を打っているのを見たことが無かったり……。そしてこのマレーシア広告も今では見かける事のないものになってしまいました。