チェッカーキャブ無線/一越観光/トヨタ・クラウンセダン 2021年5月撮影
一越観光のクラウンセダン。指定色。前ドアのステンシルでマスキング塗装されたであろう、「タクシー」の文字が非常の良い味を出しています。
互助交通のツイートで知ったのですが、同社が1月付で事業撤退し、日本交通に事業譲渡したこと、2月以降は日本交通として稼働予定との旨が東京交通新聞に掲載されているようです。
同社はチェッカーキャブでは数少ない、城西エリアの事業者でした。
ホームページを見る限り、昭和30年(1955年)創業の老舗。55台を保有し、かつては130台を超える台数を所有していたようです。
互助交通、既に同社がタクシー事業を譲渡してから今年の夏で4年が経ちます。同社のブログを拝読したのですが、業界に近いところから見るのと、業界を完全な外から見ているのでは全く見えているものが違うなとつくづく。
読んでいて確かに、と思う部分も多く。中小のタクシー会社には厳しい時代になっているのかもしれません。
かと言って、大手に取り込まれるのが安寧かと問えば、そうではない。
2018年には300を超えていた都内のタクシー会社も現在は250と少しまで減ったそうで、COVID-19による影響もさることながら、その影響が未だに尾を引いているのだと思います。
JPNタクシーの実質一本化に、大手による統合が増え、”個性”が失われている現状。かと言って、大手が業界の保全に尽くしているかといえば、むしろその逆に近い行動に出ていると言わざるを得ず。
物心ついた時から私はタクシーが好きですが、私が子供の頃はまだ個性豊かで、バブルの残り香残るタクシーの黄金期を辛うじて享受出来たのかな、と思えてしまったり。