東京無線/美鈴タクシー/日産・セドリック営業車 オリジナル 2019年10月撮影
2020年10月末、衝撃的なニュースがありました。
東京無線とチェッカーキャブ無線が統合を前提とした業務提携が開始され、来年4月から順次、行燈を東京無線、タクシー車両をチェッカーキャブ無線の市松模様を入れた物に統合するという話です。
東京のタクシーの代表の一角を担っているとも言うべき東京無線とチェッカーキャブが統合されるのはあまりにも衝撃的です。
元々、2011年の時点で将来的な業務提携もとい、統合を視野に向けて両組合が動いているという報道がありましたが、タクシーチケットの共通化くらいのもので、近すぎず遠すぎず程度の提携でした。
しかしながら、タクシー車両がJPNタクシーに移ろっていってるように、COVID-19による経済の影響、激化する東京のタクシー戦争を生き残る為にはこのような判断も致し方ないのかもしれません。
私個人としては、東京無線のタクシーが一番好きな色のタクシーなだけに、このような形でカラーリングが消失してしまうのは大変残念に思います。確かに、JPNタクシーに代替えされる形でカラーリングが失われて居たのも事実ですが、それとこれとはやはり話が違うといいますか。今出来ることは亡くなり行く東京無線のタクシーを記録する、それだけです。
さて、写真の美鈴タクシーは杉並区のタクシー会社で、東京無線が実際に無線組合として営業を開始した1965年発足当時から加盟し続けている、いわば東京無線古参のタクシー会社です。あまり見かける存在ではなく、馴染みも薄い会社ですが、セドリックがまだまだ中心なようです。よく見るとグリルのセドリックのブランドマークが外されてますね。
私個人の印象としては、東京無線は新宿より西側、城西区域で多く見かける印象ですが、地元の本所タクシー（元中央無線らしいです）はじめ、東側にもそれなりに加盟会社が多く、特に東部無線を吸収したことで城東区域でも比較的見かけるようにはなっています。あまり多いとは言えませんが……。
