チェッカーキャブ無線/山三交通/日産・セレナ e-POWER 2020年6月撮影
今現在、タクシー車両に関する規制が緩くなったこともあり、都内ではこれまでタクシー専用車として販売されてきたコンフォート兄弟、JPNタクシー、セドリック営業車、クルー以外の乗用車が、プリウス、プリウスαを筆頭に数多くみられるようになりました。
セドリック営業車の生産終了後、日産の現行のタクシー車両はNV200タクシーのみですが、貨物車ベースであることから乗り心地の悪さが指摘されており、またそのスタイルからタクシーだと認知され難い、あるいは整備性が悪い……等の問題点が国内国外問わず指摘されており、日産が思って居るようには普及して居ない現状があります。
その為、セドリック生産終了後にトヨタに鞍替えした会社がいくつもある中で、日産系企業の株主や日産系企業と関わりのある、もしくは日産に拘りのあるタクシー事業者は頑なにトヨタを導入せずに、NV200以外の、日産の乗用車からタクシーに使用できる車両が無いか模索している現状があり、この山三交通のセレナe-POWERはそんな模索段階で導入された車両のようです。他にも東京無線の実用興業でもセレナe-POWERを確認して居ます。
尤も、コンフォート兄弟の生産終了に合わせて、セドリックを使い続けて居た企業がJPNタクシーを導入するケースも都内都外問わず、多く聞いているのですが……。
なお、チェッカーキャブは元々トヨペット研究会なる、トヨペット車を使用するタクシー事業者によって組織された経緯があり、日産車は元々少数なのですが、相互無線を吸収したことで、山三交通を始め、元東京相互無線系列の日産に拘りが強い事業者が在籍するようになったことで、チェッカーキャブカラーの日産車も多くみられるようになりました。
