東京無線/実用興業/トヨタ・JPNタクシー 2021年11月撮影
実用興業は都内でも珍しく、JPNタクシーに和グレードを採用している事業者です。
それなりにまとまった台数の和が在籍して居ますが、ピンクのUDステッカーの個体は見かけた記憶がなく、また最近では匠グレードの同社のタクシーを見かける事も増えたので、もしかすると現在は匠グレードに切り替えたのかもしれません。
元々同社は日産党で、現在も多数のセドリックを使用している他、セレナe-POWERのタクシーを導入。またセドリック生産終了後にはクラウンセダンを導入していたのか、少数のクラウンセダンも在籍しているようです。
この車両は助手席側のオリンピックステッカーが剥がされている一方、運転席側のパラリンピックステッカーがそのまま、かつチェッカーキャブの市松模様のストライプが後部ドアには貼られていないというちぐはぐな状態で、今しか撮影できない仕様だろうとなんとなくで記録したものです。
しかし改めてよく見てみると、行灯がどうやらチェッカーキャブに準拠したようなものに交換されているようで、屋根後方に「東京無線2364」と表記のある行灯が装着されています。これはチェッカーキャブに多く見られる「チェッカー0000(無線番号)」のものですがまさか東京無線側の車両にこのタイプの行灯が導入されているとは思いもしませんでした。
思い返してみると、この車両を撮影しようと思ったのも前方からやってきた時に行灯の載せ方がチェッカーキャブの行灯交換車両に見られる、屋根前方にタワー行灯タイプだったからで、そう考えると、まだまだ行灯やタクシーのデザインにおいて、どのようにして統一していくのか、模索段階なことが伺えます。