日本交通/日交美輝/トヨタ・JPNタクシー 2021年11月撮影
日交美輝は元東武鉄道グループの金龍自動車交通として営業しており、2014年に日本交通に事業譲渡するまでは信和事業協同組合(元中央無線)として営業していました。
事業譲渡後は日交足立として営業。それから1年経つ前に、日本交通の子会社である美輝タクシーと合併し、2015年11月から日交美輝として営業を開始した会社でもあります。
現役時代の金龍自動車交通も日本交通に事業譲渡される以前の大和自動車時代の金龍自動車交通も記憶にないのですが、中央無線時代には前ドアに大きく「東武鉄道グループ」の表記があったようで。
オリンピック・パラリンピックステッカーが剥がされたJPNタクシーも大分増えた都内ですが、中にはステッカーを剥がした跡が目立つ車両も存在し、日本交通はそういう車両の対策としてか、後部ドアまで広告を延長させた個体を増やしており、この車両もそんな1台です。
ナンバープレートもオリンピック仕様ですし、UDステッカーは確認していませんが、導入時期が早いモデルではないかと思います。
タクシーの広告は条例諸々でその範囲が定まっているようですが、ニューヨークのイエローキャブの行灯広告のようにバリエーションを楽しめる一方、あちらと違い、ドアに直に貼り付けてるわけですから、オリパラステッカーよろしく、剥がした跡が目立ちそうですし、結局ステッカー跡を隠すつもりがステッカー跡が目立つように……なんてことにならなければ良いのですが。
多くのタクシーにそこまで興味を持っていない人にとって、タクシーに色があろうがなかろうが、然程気にしないかと思いますが、金の桜は従来の黒タクの扱いなわけですし、タクシー広告は貼らずに地味かつ目立たないと言えども、その状態で営業した方が割と好意的な人も多いような気がするのですが、どうなんでしょう。
色付きタクシーの方が嫌、という意見もあったりする中でデカデカとドアに広告が貼られてるタクシーもそういう意見を持つ人からすれば負けず劣らず気になるような気がするのですが……。
日本交通/日交美輝/トヨタ・JPNタクシー 2021年10月撮影
こちらは広告を前ドアだけに留めたままの車両。オリパラステッカーを剥がしただけの状態です。
夜なので目立ちにくいとは言えども、やはりよく見るとステッカーを剥がした跡がわかりますね。
東京無線某社には何故か助手席側のオリンピックステッカーだけを剥がし、パラリンピックステッカーはそのままになっている中途半端な個体が存在したり、kmの世田谷営業所にはステッカーを剥がさず、そのまま営業している個体が居たりと、グループの違いどころか、各社・各営業所でも進捗がバラバラで混在してる状況です。
都知事が「東京五輪のレガシーを」なんて言説を垂れてたくらいですし、このステッカーも「原則速やかに」剥がさせるのではなく「任意」にして、五輪があったということを数年先まで伝えるというのも一つの手のように思うのですがね。五輪でサポートカーとして使用されてたトヨタ車はそのままの状態で中古に流れているわけですし。
オリンピック・パラリンピック終了後に色々と仕様を変更したり、色を取り戻した会社も存在しますから、今後も目が離せませんね……。